統計検定の勉強をしていると書籍にある回答などをみても途中が省略していたりして初学者のときに困ったことがありました
そのために自分なりに省略された部分を埋めた回答を作ってみました
今回は統計検定1級の過去問のうち2017年統計数理の試験問題について解答例を作ってみました
注意事項
本回答は公式のものではなく、正しさを保証するものではありません
解答例へのご指摘等ございましたらコメントかお問い合わせフォームからお願いいたします
問題
問題の方は著作権などの問題があると思いますので、公式サイトまたは統計検定の公式が出している書籍をご確認ください
公式の過去問情報はこちらです
解答例
私の解答例はこちらになります(Google Colabで記載したものをhtml出力して埋め込んでいます)
jupyter notebookの形式をうまくWordpressに埋め込む方法をご存知の方がいらっしゃれば教えてください
一応google colabの方も公開しておきます

私の所感ですが、統計検定1級は大学3, 4回生レベルの数学・統計をマスタしていないと合格が厳しい難易度になっています
数理統計の本をしっかりと読んで理解することが最低条件だと思います
名前は似ている数学検定1級は、せいぜい大学教養の数学で十分なので少し優秀な高校生でも合格できるレベルです
しかし、統計検定1級の方が明らかに難しく、1級を取れればデータ分析やAIのお仕事をされている方の中でも一歩前にいけるのではないかと思います
私は資格自体は取ってもあまり意味はないと考えていますが、統計検定1級レベルだと取っておいても損はない気がしました
実際に受検したことはないのですが、いずれ挑戦してみたい資格です
私が勉強したおすすめの書籍
せっかくですので、私がたくさんの数理統計の本を読んで、これが特にわかりやすかった、役に立ったというものをいくつか紹介します
現代数理統計学の基礎
新し目の数理統計の本としては、かなりわかりやすく体系的にまとめられている本です
正直これ1冊真面目にやるだけでも統計検定1級に必要な知識は得られる気がします
数理統計学 基礎から学ぶデータ解析
画像がなくて恐縮です
1996年発売のとても古い書籍だからか、楽天は画像なしのものしかなく、Amazonの方はそもそも売り切れてました
私が数理統計を初めて学んだときに読みましたが古さはまったく気にならない十分な情報の詰まった本です
カバーしている範囲が広く、統計検定関係なく読んでおいて損はないと思います
内容が濃いのにかなりわかりやすいという良本です
数理統計学
こちらも教科書的に体系立てて学ぶには良い本です
複数の本を持っておいて項目別で一番自分がしっくりくる説明の部分をやるというのも1つの手ですね
統計検定1級・準1級
今回解答例を紹介した問題についても載っている公式の問題集です
統計検定は問題自体が十分練られた良問揃いなので一度目を通しておいて損はないです
最後に
昨今のAIブーム、機械学習ブームでも関わりのある統計ですが、エンジニアの中にはこういった基本的な理論を理解しないまま何も考えずにライブラリをとりあえず使うというようなエンジニア、データサイエンティストも多くいらっしゃるようです
それはライブラリ開発者によって便利になったおかげなんですが、最終的に他との差異化を計って、長期でこの分野でビジネスをやるのであれば、こういった数学・統計的な部分をしっかりと抑えたエンジニアになるのが重要じゃないかなと思います
このあたりの分野はスピードも早く、気づけば新しい論文で面白い技術が発表されています
そういった論文などをしっかりと理解して流れに置いていかれないようにするためにも、まずは統計検定を入り口にして勉強をはじめてみるものいかがでしょうか?
次の記事で勉強で抑えておきたいポイントをまとめました
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