githubや技術記事でLinuxのパスを記述するときにたまに使われる/path/to/の意味を知っていますか?
もし知らないのであれば今後遭遇することになると思いますので本記事の内容を読んで知っておきましょう!
本記事では初心者エンジニア向けに/path/toとは?を解説します
たとえば以下のようなものです
- PYTORCH=/path/to/pytorch
- COCOAPI=/path/to/coco/
- CenterNet_Root=/path/to/clone/CenterNet
似たような表現として/dir/of/, /dir/for/というのもあります
私がまだ初心者だったら、きっと下記のようなコマンドを叩いて、そんなパスないよ!っと混乱していたでしょう
$ ls /path/to
こういうところで勉強や作業が止まってしまうともったいないので、この記事で/path/to/の意味を理解していってください
/path/toの記述の意味は?
/path/to/xxxxというのは、xxxxをインストール・配置したディレクトリのパスという意味があります
- /path/to/pytorchはpytorchがインストールされているディレクトリのパス
- /path/to/cocoはcocoデータセットを配置したディレクトリのパス
- /path/to/clone/CenterNetはCenterNetをgit cloneした(する)ディレクトリのパス
といったかんじです
ですので、実際には/path/to/というディレクトリは存在しません!
いかにも存在しそうなパスの書き方をしているので、何かインストール手順抜けてたかな?と混乱の原因かなと思います
なぜ/path/toという記述方法が存在するのか?
ソフトウェアのインストール先や、データセットの配置先、githubのclone先などは人によって自由に変えることができるため、ここだ!と指定することは難しいという問題があります
そのため、手順等を説明する時に/path/to/xxxxとすることで、xxxxがある場所だけど、自分のインストール・配置したパスに置き換えてね!という暗黙の意味を持たせています
読者のためというよりは筆者が説明を楽にするのが目的になります
最後に
わかっている人には当たり前だけど、初心者には少し戸惑うかもしれない/path/toという記述方法について紹介しました
技術記事はインターネットに公開している以上、どういうレベルの人が見るかはわからないものです
読者のレベルに任せてしまうのではなく、「/path/to/xxxx」はここではこういう意味です!というのを補足した方が親切ではないかと思うことがあります
もちろん共通の知識レベルどうしのコミュニケーションではこういった省略は効率的だといえますが、万人に向けて発信されるインターネット上の情報では、そういった配慮が質の良い情報になるのではないでしょうか?
仕事やそれ以外の言葉でもNW(Network), HW(Hardware), SW(Software, Switch), DB(Database, Dragon Ball), FF(Final Fantasy, Final Fight), FFT(Fast Fourier Transform, Final Fantasy Tactics)など様々な略語が使われています
受取手によって意味が違ってしまったり、そもそも通じなかったりするので、特定のグループ以外で略語を使う場合は気をつけておいた方が良いでしょう
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