Anacondaのcondaコマンドを使って複数のpythonバージョンやライブラリバージョンを開発単位で分けている方も多いのではないでしょうか?
そんなときにたまに困るのが、conda createやconda installをしようとしたときに特定のpythonのバージョンの環境の作成に失敗することです
以下のようにPackagesNotFoundError: The following packages are not available from current channels:というエラーが出たときです
$ conda create -n py36 python=3.6
Collecting package metadata (current_repodata.json): done
Solving environment: failed with repodata from current_repodata.json, will retry with next repodata source.
Collecting package metadata (repodata.json): done
Solving environment: failed
PackagesNotFoundError: The following packages are not available from current channels:
- python=3.6
Current channels:
- https://repo.anaconda.com/pkgs/main/linux-64
- https://repo.anaconda.com/pkgs/main/noarch
- https://repo.anaconda.com/pkgs/r/linux-64
- https://repo.anaconda.com/pkgs/r/noarch
本記事ではそういったエラーになって特定のpythonバージョンのconda環境が作れないときやライブラリのインストールができないときの対処方法について説明します
とりあえず対処方法だけ知れれば良い!という方と仕組みもしっかり理解したい方がいらっしゃると思いますので下記の2つを順に解説していきます
- 対処方法(とりあえず手順知りたい方向け)
- なぜ見つからないときがあるのか?(仕組みを理解したい方向け)
対処方法
一時的な対処方法
では、さっそく対処方法からです
conda createとき
$ conda create -n py36 -c conda-forge python=3.6
conda installのとき
$ conda install -c conda-forge [ライブラリ名]
これだけです!
恒久的な対処方法
毎回オプションで指定するのが面倒な方は下記の方法がおすすめです
この節で紹介する内容の仕組みや用語の解説は次の「なぜ見つからないときがあるのか?」で説明するのでご安心ください!
Packageを問い合わせるリポジトリリストの末尾に追加する
この方法で追加すると最後にこのリポジトリに対してPackageを問い合わせます
$ conda config --append channels conda-forge
※conda-forgeは一つのリポジトリにすぎないのでconda-forgeの部分に別のリポジトリを指定することもできます
その他の候補としては、たとえば下記など
- https://conda.binstar.org/menpo
Packageを問い合わせるリポジトリリストの最初に追加する
この方法で追加すると最初にこのリポジトリに対してPackageを問い合わせます
$ conda config --add channels conda-forge
追加したリポジトリを削除する方法
この方法で追加すると最初にこのリポジトリに対してPackageを問い合わせます
$ conda config --remove channels conda-forge
その他のライブラリインストール追儀
なぜ見つからないときがあるのか?
condaはconda createで環境をつくるときにchannelsとして指定されているリポジトリをみにいきます
リポジトリはいろんなPackageが登録されている倉庫のようなものだと思ってください
下記のようなイメージです

python 3.6のPackageをください!

うちにはないよ!
他をあたってくれ!
ですので、問合せするリポジトリをchannelとして追加してあげれば良いんです
Amazon倉庫には在庫がないけど、他のお店には在庫があるのでそこに発注するみたいな感じです
今回はconda-forgeというリポジトリを追加することでpython 3.6の環境を扱えるようになりました
ちなみに下記のコマンドを実行すると登録されているchannelの一覧が見ることができます
$ conda config --get channels
--add channels 'conda-forge'
--add channels 'defaults'
defaultだけのときは何も表示されないことがあります
最後に
いざ開発を頑張ろう!というときに環境周りの問題で止まってしまうのは嫌ですよね・・・
そういう方を少しでも減らせるように私が開発などをやるうえで困ったことなどについては、本ブログで解決方法を紹介していくつもりです
それ以外にも興味のある技術などについても紹介していますので、よろしければブックマークして定期的に見に来てくれれば嬉しいです!
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